印刷そのものが
アートになる
印刷には、原稿(原画)と全く同じものをつくる完全複製の世界と
印刷のメカニズムによってはじめて表現される独自の世界の
二つの概念があると博進堂は考えます。
美術作品を複製印刷する美術印刷に対して、
「印刷美術」は印刷物そのものを美術作品にするというものです。
美術印刷
オリジナルを完全複製することにより、同じ印刷物を大量に複写する。
印刷美術
印刷によって新しい効果を演出し、印刷そのものが美術作品になる。
※「印刷美術」は、1980年代、当時博進堂の経営指導にご尽力いただいた藤坂泰介氏と当時の社長 清水義晴によってその概念が生まれ、以後、社内の職人たちによって受け継がれている。
印刷美術活動の
基本理念
現代の印刷技術が画一的・機械的になりつつある中、
もっと人間的な要素である「創意と工夫の精神」を印刷現場が育む、
印刷人の誇りと創作の喜びを感じられる活動。
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01できるだけ多くの社員が参画し、集団により新しい表現を追求すること。
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02テーマにそって、自社技術(デザイン・印刷・製本・加工)を有効に絡み合わせ、 独自の表現方法を開発すること。
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03その表現結果は人間の創造性が感じられ、作品としての価値があること。
博進堂の
作品集づくり
作品集は作家の方ご自身の活動を知らしめる有効な手段であり、
後世に残すことのできる価値ある媒体です。
博進堂では、作品集のほかにも展覧会のDMやチラシ・ポスター・パンフレットなど、
美術関連の印刷物を数多く手掛けています。
小ロットにして高品位の印刷が要求されるアート分野において、
文化芸術活動のパートナーとして画廊やアーティストの方々から確かな評価をいただいています。
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01
ディレクション
アート系出版に精通したプリンティングディレクターが、作家・デザイナーが思い描くイメージを表現するためにていねいに対話し、作品集づくりをコーディネートします。新潟の工場に撮影、制作、レタッチ、印刷スタッフが常駐しているので、クリエイターの皆様がお求めになる品質に総合力でお応えします。
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02
色変換
デジカメで撮影したRGB画像を印刷するためには、忠実なCMYKへの色変換が不可欠です。熟練したオペレーターが、パソコンソフトのカラー設定とモニターのチューニングを適切に行い、作品の色を確認しながら印刷する紙、印刷機に合わせたカラーマネジメントを行います。
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03
色校正
作品と作家が想い描くイメージの再現性が重要視される作品集では、本番と同じインキ、用紙、印刷機を使用する本機校正をおすすめしています。色校正は郵送でご確認いただくほか、ご来社いただき熟練のレタッチ技術者と印刷工が同席のもとで、直接ご要望をお聞きし、微細な調整を行っています。
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04
作品撮影
美しい印刷には、作品情報を視覚的に正確に伝える撮影が求められます。工芸品の場合であれば、背景や照明の光と影による演出と、あらかじめデザインを考慮した構図で撮影を行います。経験豊富なカメラマンが優れた技術でプロフェッショナルニーズにお応えします。
アート作品の複製
まちごと美術館ことこと様
障がい者アートの複写撮影から、作家の意図を汲み取ったレタッチ、デジタル印刷機による高精細プリントまで、弊社職人の技術の結晶です。
ビビットな色合いの作品から繊細なタッチの作品まで、豊かな色域表現を可能とし、その再現性に大変ご満足いただいています。
博進堂のモノクロ印刷には、印刷としての価値がある。
写真家は、最終的に良い印刷で写真を残したいものです。